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新車のGRヤリスは価格も納期も気になるので、『中古で探したほうがいいのかな』と考える方は多いですよね。
結論から言うと、GRヤリスの中古はまず「何式か(年式)」と「グレード」で絞り、そのあとで走行距離と使われ方を見るのが近道です。同じGRヤリスでも、年式とグレードで中身がかなり違うからなんです。
ここでは、狙い目の年式の考え方と、走行距離や注意点の見方を順番に見ていきます。
GRヤリスの中古は、まず年式で選ぶ
GRヤリスはフルモデルチェンジをしていない車です。そのかわり年次改良を重ねていて、「20式」「24式」のように呼び分けられています。
中古で一番大きな違いが出るのが、20式と24式以降の境目です。
| 年式 | 販売時期 | 1.6ターボの出力 | トランスミッション | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 20式 | 2020年9月〜2024年4月 | 272PS/370N・m | 6MTのみ | 1.5L NA・FFのRSもあり |
| 24式 | 2024年4月〜2025年5月 | 304PS/400N・m | 6MT/8AT | 新インパネ・12.3インチメーター・RS廃止 |
| 25式 | 2025年5月〜2026年4月 | 304PS/400N・m | 6MT/8AT | 締結ボルト見直し・EPSとGR-DATの制御改良 |
| 26式(現行) | 2026年4月〜 | 304PS/400N・m | 6MT/8AT | 新GRステアリング・RZ”High performance”系のタイヤ変更 |
出力とトランスミッションはトヨタ公式のニュースリリースと主要諸元表にもとづいています。
ここで大事なのは、ATで乗りたいなら24式以降しか選べないことです。20式の1.6ターボ車は6MTだけなので、AT限定免許の方は年式の段階で絞れます。
予算を抑えて走りを楽しみたいなら20式、ATに乗りたい・新しいインパネがいいなら24式以降が候補です。25式・26式は細かな改良の積み重ねなので、24式との価格差と中身を比べて選びましょう。
年式ごとの細かい違いはGRヤリスの前期・後期(20式・24式・25式・26式)の違い、見分け方はGRヤリスの歴代モデル一覧で詳しく見ています。
グレードの違いは中古でも見落としやすい
年式の次に確かめたいのがグレードです。中古車サイトでは「GRヤリス」とひとくくりに並ぶことがあり、グレードを見落としやすいんですよね。
| グレード | 型式 | エンジン・駆動 | 中古で気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| RS(20式のみ) | MXPA12 | 1.5L NA・FF・CVT | 1.6ターボや4WDではない。見た目は近い |
| RC | GXPA16 | 1.6ターボ・4WD | 競技ベース。エアコンレス・ディスプレイオーディオレスの車がある |
| RZ | GXPA16 | 1.6ターボ・4WD | 18インチ・フルLEDヘッドランプ・オートエアコン |
| RZ”High performance” | GXPA16 | 1.6ターボ・4WD | BBS鍛造ホイールなど上級装備 |
特に気をつけたいのがRSです。『GRヤリスなのに安い』と思ったら、RSだったというのはよくある話なんです。
RSは1.5L NAのFFで、別の車と考えたほうがいいくらい中身が違います。車検証の型式が「MXPA12」ならRS、「GXPA16」なら1.6ターボの4WDです。
RCはモータースポーツ参戦用の車両で、新車時はヒーターのみのエアコンレスが基本です(エアコンはOP)。中古のRCを見る時は、エアコンの有無と、前のオーナーがどんな使い方をしていたかを確かめてください。
RSとRCの詳しい中身はGRヤリス RSとはとGRヤリス RCとは?にまとめています。
走行距離はどれくらいまでなら大丈夫?
『何万kmまでなら買っていいの?』というのは、中古で一番迷うところですよね。
一般的な乗用車では、年1万km前後が平均的な走り方の目安と言われます。そこから、年式ごとのおおよその目安を出すと次のようになります。
| 年式 | 2026年時点の経過年数の目安 | 平均的な走行距離の目安 |
|---|---|---|
| 20式(2020〜2021年登録) | 5〜6年 | 5万〜6万km前後 |
| 20式(2022〜2023年登録) | 3〜4年 | 3万〜4万km前後 |
| 24式 | 1〜2年 | 1万〜2万km前後 |
| 25式・26式 | 1年前後以内 | 1万km以下 |
この目安より少なければ「あまり乗られていない」、多ければ「よく乗られている」と考えられます。
ただ、GRヤリスで距離以上に大事なのが、どう走ってきたかです。
例えば、街乗りで5万km走った車と、サーキットを何度も走った2万kmの車では、クラッチ・ブレーキ・タイヤの減り方がまったく違うことがあります。
「距離が少ないからこっちにしよう」
「でも、記録簿にサーキット用のパーツ交換が多いね」
こんなふうに、距離と一緒に整備記録を見ることが大事です。
- 定期点検記録簿が残っているか確かめる
- オイル交換の間隔が詰まっているか見る
- クラッチ・ブレーキパッド・タイヤの残りを確かめる
- サーキット走行の有無を販売店に聞く
サーキット走行でどこが消耗しやすいかはGRヤリスの筑波・ニュルのタイム|サーキット走行の準備と費用で見ています。
GRヤリスの中古で気をつけたい注意点
GRヤリスは走りを楽しむ人が多い車です。そのぶん、普通の中古車より見ておきたいところがあります。
| 注意点 | 見るところ | 理由 |
|---|---|---|
| 改造 | マフラー・車高調・ECUの書き換え | 純正に戻せない改造は、保証や車検で困ることがある |
| 修復歴 | 修復歴の有無と部位 | 車体の骨格の修理は走りに影響しやすい |
| カーボンルーフ | 表面のくすみ・ひび・剥がれ | 修理費が高額になるおそれがあると公式にも注記がある |
| リコール・サービスキャンペーン | 対策済みかどうか | 年式によって対象が異なる |
| タイヤ | 銘柄と残り溝 | 18インチは交換費用がかさむ |
| 盗難対策 | セキュリティの有無 | 盗難を心配する声がある車種 |
改造車がすべて悪いわけではありません。ただ、エンジンの制御を変えている車は、メーカーの保証が受けられなくなる場合があります。
『カスタム済みでお得そう』と思っても、何を変えているのか分からない車は避けておくのが無難です。
リコールや故障の情報はGRヤリスのエンジンブローは本当?リコールと対策、改造と保証の関係はGRヤリスのチューニング、ルーフの状態の見方はGRヤリスのカーボンルーフの手入れ・劣化・修理費で詳しく見ています。

安い中古車を見つけたら、理由を先に確かめる
相場より安いGRヤリスを見つけると、うれしくなりますよね。でも、安いのには理由があることがほとんどです。
まず、新車価格を物差しにしてみましょう。
| 年式・グレード | 新車価格の目安(メーカー希望小売価格・税込) |
|---|---|
| 20式 RS | 265万円(報道値) |
| 20式 RZ | 396万円(報道値) |
| 20式 RZ”High performance” | 456万円(報道値) |
| 25式 RZ”High performance” | 6MT 498万円/8AT 533万円(報道値) |
| 26式 RC 6MT | 361万7,200円(トヨタ公式) |
| 26式 RZ 6MT | 453万7,200円(トヨタ公式) |
| 26式 RZ”High performance” 6MT | 503万7,200円(トヨタ公式) |
24式・25式の全グレードの新車価格は、公式資料で確かめきれていません。中古の価格を見る時は、同じ年式・同じグレード同士で比べてください。
安い中古車によくある理由は、次のようなものです。
- 1.5L NA・FFのRSだった
- 走行距離が多い、またはサーキット走行歴がある
- 修復歴がある
- 改造が多く、純正部品が残っていない
- RCでエアコンが付いていない
どれも知ったうえで納得できるなら、問題ありません。ただ、理由が分からないまま「安いから」で決めるのはやめておきましょう。
中古相場と売る時の目安はGRヤリスの買取相場、年式やグレードで値落ちがどう違うかはGRヤリスのリセールバリューで見られます。
認定中古車と一般の中古車はどう違う?
『認定中古車のほうが安心なのかな』と迷う方もいるはずです。
トヨタの販売店が扱う認定中古車は、点検・整備と保証が付いているのが特徴です。一般の中古車販売店の車は、保証の有無や内容がお店によって違います。
- 販売店による点検・整備が行われている
- 保証が付いている
- 改造の少ない、純正に近い車が多い
- 保証の内容はお店ごとに違う
- 改造車や走行歴の分かりにくい車もある
- 価格や台数の選択肢は広い
保証の期間や内容は販売店によって変わるので、見積もりの時に書面で確かめておきましょう。
GRヤリスは走りを楽しむ人が多い車なので、保証があると安心感は大きいです。一方で、台数が限られるので、条件に合う車がすぐ見つかるとは限りません。
中古のGRヤリスを探す手順
最後に、探す時の順番をまとめます。
- MTかATかを決める(ATなら24式以降に絞る)
- グレードを決め、型式(GXPA16かMXPA12か)で確かめる
- 予算と年式から、走行距離の目安を決める
- 中古車サイトで条件の近い車を3〜5台見比べる
- 記録簿・修復歴・改造・サーキット走行歴を販売店に確かめる
- 新車の見積もりや未使用車とも総額で比べる
条件が決まったら、在庫を絞り込んで見てみるのが早いです。
GRヤリス買いたいドットコム
GRヤリスの値段、先に相場を見ておく
年式・グレード・走行距離・トランスミッションの条件で、GRヤリスの中古車在庫を絞り込んで見てみる
無料今の車の買取相場を調べる※相場は年式・走行距離・状態で変わります。
新車と比べたい方は、新車の値引き相場をGRヤリスの値引き相場と限界額で確かめておくと判断しやすくなります。新車と未使用車の比べ方はGRヤリスは新車と未使用車どちらが得か、6MTと8ATの選び方はGRヤリスはMTとAT(GR-DAT)どっちを選ぶ?でまとめています。

- 自動車公正取引協議会:中古車の表示ルールと購入時の注意
よくある質問
GRヤリスの中古で狙い目の年式はどれですか。
予算を抑えるなら20式(272PS・6MTのみ)、ATに乗りたい・新しいインパネがいいなら24式以降が候補です。25式・26式は細かな改良なので、24式との価格差と中身を比べて選んでみてください。
GRヤリスの中古は走行距離何kmまでなら大丈夫ですか。
一般的な目安は年1万km前後です。ただGRヤリスは距離よりも使われ方が大事で、サーキット走行歴や整備記録によって消耗の度合いが大きく変わります。記録簿とあわせて判断しましょう。
安いGRヤリスの中古にはどんな注意点がありますか。
1.5L NA・FFのRSだった、修復歴や改造がある、RCでエアコンが無い、といった理由が多いです。車検証の型式や装備を確かめ、安い理由を販売店に聞いてから決めてください。
認定中古車は一般の中古車より安心ですか。
販売店による点検・整備と保証が付くので、安心感は大きいです。ただ台数は限られるので、一般の中古車と保証の内容を比べながら探すのがおすすめです。
中古のGRヤリスでATを選べますか。
8速AT(GR-DAT)は24式(2024年4月)から追加されたので、ATなら24式以降の車になります。20式の1.6ターボ車は6MTだけです。
まとめ
- 中古はまず年式で選ぶ。20式は272PS・6MTのみ、24式以降は304PSで8ATも選べる
- 車検証の型式がMXPA12ならRS(1.5L NA・FF)。1.6ターボ4WDはGXPA16
- 走行距離は年1万km前後を目安に、サーキット走行歴と整備記録もあわせて見る
- 改造・修復歴・カーボンルーフ・リコール対策の状況を確かめる
- 安い中古は理由を先に確かめ、同じ年式・グレード同士で比べる

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