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トヨタ GRヤリスの馬力を調べると、272PSと304PSの2つの数字が出てきて、どちらが正しいのか迷いますよね。
結論から言うと、現行の26式(2026年4月発売)は304PS・400N・mです。272PS・370N・mは、2024年3月までの20式の数字なんです。
この記事では、エンジンの諸元とパワーウェイトレシオ、年式ごとの出力の違いを表で並べていきます。
GRヤリスの馬力とトルクは304PS・400N・m
まずは現行の数字です。トヨタ公式の主要諸元表(’26年3月現在)の値です。
| 項目 | 26式(全グレード共通) |
|---|---|
| エンジン型式 | G16E-GTS |
| 形式 | 直列3気筒インタークーラーターボ |
| 排気量 | 1.618L(1,618cc) |
| 最高出力 | 224kW(304PS)/6,500rpm |
| 最大トルク | 400N・m(40.8kgf・m)/3,250〜4,600rpm |
| 燃料供給 | D-4ST(筒内直噴+ポート噴射) |
| 使用燃料 | 無鉛プレミアム(ハイオク) |
| 燃料タンク | 50L |
排気量はわずか1.6Lで、しかも3気筒です。そこから304PSを出しているので、1Lあたりに直すと約188PSになります。
『3気筒で本当に速いの?』と思う方もいるはずです。実は、ターボで空気を押し込むことで、排気量の小ささを補っているんです。
現行GRヤリスは全グレード同じエンジンで、304PS・400N・mです。安いRCでも、いちばん高いRZ”High performance”でも、出力は変わりません。

20式から304PSへ、年式ごとの出力の変化
GRヤリスは2020年9月に発売されてから、年次改良で中身を変えてきました。出力の変化を並べるとこうなります。
| 年式 | 最高出力 | 最大トルク | トランスミッション |
|---|---|---|---|
| 20式(2020年9月〜) | 272PS | 370N・m | 6MTのみ |
| 24式(2024年4月〜) | 304PS | 400N・m | 6MT・8AT(GR-DAT) |
| 25式(2025年5月〜) | 304PS | 400N・m | 6MT・8AT |
| 26式(2026年4月〜) | 304PS | 400N・m | 6MT・8AT |
大きく変わったのは24式です。出力が32PS、トルクが30N・m上がり、8速ATも選べるようになりました。
25式と26式では出力の数字は変わっていません。そのかわり、走りの質を上げる改良が続いています。25式ではシャシーの締結ボルトやGR-DATの制御、26式ではステアリングやショックアブソーバーに手が入りました。
20式の中古車を見て「304PSのGRヤリス」と思わないようにしましょう。車検証の初度登録年月が2024年4月より前なら、基本的に272PSの20式です。年式の見分け方はGRヤリスの前期・後期の違いで詳しく見られます。
例えばこんな会話もよくあります。
「中古で安いGRヤリスを見つけたんだけど、304馬力だよね?」
「登録が2022年なら20式だから、272馬力のほうだと思うよ」
パワーウェイトレシオで見るGRヤリスの速さ
馬力だけでは、その車が速いかどうかは分かりません。重さとの比べ方が大事なんです。
車両重量を最高出力で割った数字を、パワーウェイトレシオと呼びます。1PSあたり何kgを動かすか、という意味で、小さいほど速い車です。
| グレード・仕様(26式) | 車両重量 | パワーウェイトレシオ |
|---|---|---|
| RC 6MT | 1,240kg | 約4.08kg/PS |
| RZ・RZ”High performance” 6MT | 1,280kg | 約4.21kg/PS |
| RZ・RZ”High performance” 8AT | 1,300kg | 約4.28kg/PS |
| RZ”High performance”+Aero 8AT | 1,310kg | 約4.31kg/PS |
重量は26式の主要諸元表の値で、レシオはそれを304PSで割って計算しました。

いちばん軽いRCの6MTが、数字の上ではいちばん有利です。競技のベース車として選ばれる理由の1つですね。
- 8ATは6MTより20kg重いので、レシオはわずかに大きくなる
- Aero performance packageを付けると10kg重くなる
- RCでエアコンや18インチを付けると、そのぶん重くなる
- 実際の速さは、タイヤ・路面・ドライバーでも大きく変わる
GRヤリスが速いと言われる理由
『馬力だけなら、もっと上の車もあるのでは?』という声もありますよね。確かに、300PS超えの車は他にもあります。
GRヤリスが速いと言われるのは、出力の数字だけではない部分が大きいんです。
- 全長3,995mm、ホイールベース2,560mmと、車体がとても小さい
- カーボンルーフ・アルミフード・アルミドアで、上側を軽くしている
- 全車が4WD(GR-FOUR)で、304PSを4つのタイヤで路面に伝えられる
- 前後ともトルセンLSDが付く(26式の主要諸元表)
特に4WDは大きなポイントです。後輪だけで300PSを受け止めるのは難しいのですが、4輪で分け合えば、立ち上がりで空転しにくくなります。
26式では、エンジン以外の部分にも手が入りました。GRステアリングが新しくなり、径は365mmから360mmに小さくなっています。
RZ”High performance”系は標準タイヤがブリヂストンのPOTENZA RACEに変わり、ショックアブソーバーの減衰力も見直されました。馬力の数字は同じでも、曲がる・止まるの部分が少しずつ磨かれてきたんです。
GR-FOURの仕組みはGRヤリスの4WD「GR-FOUR」の仕組みで詳しく見ています。

加速・最高速はどれくらいか
「GRヤリスの最高速は何km/h?」「0-100km/h加速は何秒?」と気になる方も多いはずです。
実は、トヨタ公式の主要諸元表には、最高速度や0-100km/h加速のタイムは載っていません。雑誌やメディアの計測値は条件がバラバラなので、この記事では数字を出さないことにします。
公道では法定速度と制限速度を守るのが大前提です。GRヤリスの性能を試したいなら、サーキットの走行会を使いましょう。
加速の感じ方は、トランスミッションでも変わります。8ATのGR-DATは変速が自動で速く、6MTは自分でシフトする楽しさがあります。
最大トルクの400N・mは3,250〜4,600rpmで出ています。回転の中ほどから太いトルクが出るので、街中でも扱いやすいエンジンなんです。
サーキットでのタイムや、走る準備と費用はGRヤリスの筑波・ニュルのタイム|サーキット走行の準備と費用にまとめてあります。
ターボエンジンと長く付き合うための扱い方
G16E-GTSは、小さな排気量から大きな力を引き出すターボエンジンです。そのぶん、扱い方で調子が変わりやすい面もあります。
『せっかくの304PS、毎日全開で楽しみたい』という気持ちも分かります。ただ、エンジンを長持ちさせるには、いくつか気をつけたいことがあるんです。
- エンジンが冷えているうちは回転を上げすぎず、水温・油温が上がるまで穏やかに走る
- 燃料はハイオク(無鉛プレミアム)を入れる
- サーキットや峠を走った後は、すぐにエンジンを切らずに穏やかに走ってから止める
- オイル交換は取扱説明書の時期を目安に、走り方が激しいなら早めにする
- メーターで油温・油圧・水温の表示に慣れておき、いつもと違う時に気づけるようにする
ターボ車は、エンジンとタービンに熱が溜まりやすいのが特徴です。走った直後の扱いを丁寧にするだけでも、調子を保ちやすくなります。
オイル交換の時期と量はGRヤリスのオイル交換の時期・量・リセット方法で詳しく見ています。
出力を上げるチューニングを考えている方へ
ブーストアップなどで出力を上げる方法もあります。ただ、メーカー保証の対象外になることがあるので、先に販売店で確認しておきましょう。
「304馬力でも十分速いけど、もう少し欲しくなるんだよね」
「まずは足回りやタイヤで、今の力を使い切れるか試してからでも遅くないよ」
チューニングの順番と保証の考え方はGRヤリスのチューニング|ブーストアップ・マフラー・吸気の順番と保証にまとめてあります。
旧RS(1.5L)との違い
以前は、1.5Lの自然吸気エンジンを積んだRSというグレードもありました。数字を並べると、まったく別の車だと分かります。
| 比べる点 | 現行(RC・RZ系) | 旧RS(2024年4月で廃止) |
|---|---|---|
| 型式 | GXPA16 | MXPA12 |
| エンジン | 1.6Lターボ G16E-GTS | 1.5L NA M15A-FKS |
| 最高出力 | 304PS(20式は272PS) | 120PS |
| 最大トルク | 400N・m(20式は370N・m) | 145N・m |
| 駆動 | 4WD(GR-FOUR) | 2WD(FF) |
| トランスミッション | 6MT・8AT | CVT(10速シーケンシャル) |
出力は2倍以上の差があります。見た目は同じ3ドアでも、中古で買う時は型式を確かめておきましょう。
燃費と維持費への影響
これだけの出力があると、燃費も気になりますよね。26式のWLTC総合燃費(国土交通省審査値)はこうなっています。
| トランスミッション | WLTC総合 | 市街地 | 郊外 | 高速道路 |
|---|---|---|---|---|
| 8AT | 10.8km/L | 7.1km/L | 11.3km/L | 13.3km/L |
| 6MT | 12.4km/L | 9.3km/L | 12.9km/L | 14.1km/L |
ハイオク指定なので、燃料代はレギュラー車より高くなります。排気量は1.618Lなので、自動車税は1.5L超2.0L以下の区分で年36,000円です。
304PSの車としては、税金の区分が低めなのはうれしいところです。
GRヤリスを新車で検討しているなら、値引きの相場も合わせて見ておくと予算が立てやすくなります。GRヤリスの値引き相場と限界額もどうぞ。
WRCで走るラリーカーとの違いはGRヤリスとWRC・ラリー2の違いで比べています。
よくある質問
GRヤリスの馬力はいくつですか?
現行の26式は304PS(224kW)/6,500rpmです。2024年3月までの20式は272PSでした。
GRヤリスの排気量は何ccですか?
1.618L(1,618cc)の直列3気筒ターボです。自動車税は1.5L超2.0L以下の区分で年36,000円です。
グレードによって馬力は違いますか?
26式は全グレードが同じG16E-GTSエンジンで、304PS・400N・mです。
最高速は何km/hですか?
トヨタ公式の主要諸元表には最高速度の記載がありません。公道では法定速度・制限速度を守ってください。
パワーウェイトレシオはどれくらいですか?
26式の車両重量を304PSで割ると、RC 6MTで約4.08kg/PS、RZ系6MTで約4.21kg/PSです。
まとめ
- 現行26式は1.618Lの3気筒ターボで304PS・400N・m
- 272PS・370N・mは20式(2024年3月まで)の数字
- 24式で出力アップと8AT追加、25式・26式は走りの質を上げる改良
- パワーウェイトレシオはRC 6MTで約4.08kg/PS
- 最高速・0-100km/h加速は公式の主要諸元表に記載なし

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