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GRヤリスとWRC・ラリー2|市販車とラリーカーは何が違う

GRヤリスの市販車とWRCのラリーカーの違いをまとめたイメージ

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WRCの中継でヤリスが走っているのを見て、「あれは自分でも買えるGRヤリスと同じ車なの?」と気になった方も多いはずです。

結論から言うと、WRCのトップを走る車と、販売店で買えるGRヤリスは、形が似ているだけでほぼ別の車です。ただ、GRヤリスは「ラリーで勝つための市販車」として生まれた車なので、中身の考え方はしっかりつながっています。

この記事を読めば、ラリー1・ラリー2・市販車の違いと、ラリー仕様やレプリカを作る時の注意点が分かります。

目次

GRヤリスとWRCはどんな関係?

WRC(世界ラリー選手権)は、公道や林道を閉鎖して走る世界選手権です。トヨタはTOYOTA GAZOO Racingとしてこのシリーズに参戦しています。

GRヤリスは、そのWRCで戦うための技術を市販車に落とし込む、という考え方で作られた車です。2020年9月4日の発売の時から、専用の3ドアボディやカーボンルーフ、アルミフードなど、軽さと強さにこだわった作りになっています。

先に結論

「WRCで走っている車」を買えるわけではありません。買えるのは、WRCの考え方で作られた公道用のスポーツカーです。競技のベース車として選ぶならRCグレード、というのが基本の考え方になります。

『じゃあ名前だけなの?』と思いますよね。そうではなくて、4WDの「GR-FOUR」や1.6Lターボの「G16E-GTS」は、競技で速く走るために専用に作られたものです。普通のヤリス(5ドア)とは、エンジンも車体もまったく違います。

普通のヤリスとの違いは、GRヤリスとヤリスの違いで詳しく話しています。

よく出てくる3つの呼び名

ラリーの話では、似た名前がいくつも出てきて混乱しやすいです。まずは呼び名をそろえておきましょう。

呼び名どんな車か買えるか
ラリー1(Rally1)WRCのトップクラスで走る車。ハイブリッドを積む一般には買えない
ラリー2(Rally2)WRCの2番目のクラスや各国のラリーで使う車競技チーム向けに販売される
市販のGRヤリス販売店で買える公道用の車買える(26式が現行)

なぜGRヤリスは3ドアなの?

普通のヤリスは5ドアですが、GRヤリスは専用の3ドアです。屋根を低くして、空気の流れを後ろのウイングへうまく当てるための形だと説明されています。

屋根はカーボン、ボンネットやドアはアルミです。軽くするための素材を、市販車にそのまま使っているんです。

その結果、全長3,995mm・全幅1,805mm・全高1,455mm(26式・トヨタ公式)という、小さいのに幅の広い車になりました。後席は狭めですが、それも「走るための形」を優先した結果と言えます。

ラリー1のGRヤリスは、市販車と何が違う?

WRCのトップクラスは、2022年から「ラリー1」という決まりに変わりました。トヨタは「GR YARIS Rally1 HYBRID」という車で走っています。

ラリー1の車は、市販車のボディをそのまま使うのではなく、専用の骨組みの上に、見た目がヤリスに似たボディをかぶせた作りです。エンジンは1.6Lターボですが、そこにハイブリッドのモーターが組み合わされています。

実は、ここが大事なところです。市販のGRヤリスにハイブリッドはありません。現行はすべて1.6Lターボのガソリン車で、ハイオク指定です。

市販のGRヤリス(26式)
  • 1.6Lターボ G16E-GTS・304PS/400N・m
  • GR-FOUR(4WD)・6MTか8速AT
  • 定員4名・公道を走れる
ラリー1のGRヤリス
  • 1.6Lターボ+ハイブリッド
  • 専用の骨組みで作られた競技専用車
  • 公道でナンバーを付けて乗る車ではない

市販車の出力の数字は、トヨタ公式の主要諸元(26式)にある224kW(304PS)/400N・mです。ラリー1の出力は公式に細かく出ていないことも多いので、この記事では数字を並べません。

「じゃあ、市販車はWRCの何を受け継いでいるんですか?」
「4WDの考え方や、軽くて強いボディ作りですね。中身の目的は同じなんです」

ラリー2のGRヤリスとは?値段はいくら?

ラリー2は、WRCの下のクラス(WRC2)や、世界各地のラリーで使われるクラスです。こちらは市販車のGRヤリスをベースにした競技車で、トヨタが競技チーム向けに用意しています。

ラリー2の車は、吸気の量を絞る決まりや、専用の競技用ミッション、ロールケージ、競技用の足回りなど、中身は競技のための部品に入れ替わっています。市販車より形は近いですが、やはり別物と考えたほうがいいです。

ラリー2の値段について

「GRヤリス ラリー2 値段」で調べる方も多いですが、競技車両の価格はチーム向けの商談で決まることが多く、はっきりした公式の定価は確認できていません。一般的に、市販車の新車価格を大きく上回る金額になると言われています。

『ラリー2を個人で買って公道を走れる?』と思うかもしれません。ラリー2は競技のための車なので、そのままナンバーを付けて普段使いするものではありません。競技に出る体制(チーム・ライセンス・整備)とセットで考える車です。

市販車・ラリー2・ラリー1を並べると

項目市販GRヤリス(26式)ラリー2ラリー1
目的公道・サーキット各国ラリー・WRC2WRCトップクラス
エンジン1.6Lターボ(304PS)1.6Lターボ(吸気制限あり)1.6Lターボ+ハイブリッド
ミッション6MT・8速AT競技用ミッション競技用ミッション
ボディ市販の3ドア市販ボディを補強専用の骨組み
公道走れる競技区間のみ競技区間のみ
価格361万7,200円〜588万2,200円公式定価は確認できず一般には買えない

市販車の価格は、26式(2026年4月発売)のメーカー希望小売価格(消費税込)です。グレードごとの価格はGRヤリスの新車価格一覧にまとめています。

市販のGRヤリスとラリー2・ラリー1のエンジン・ボディ・買えるかどうかを比べた図

市販車でラリーに出るならRCが基本

国内のラリーや、ジムカーナ、ダートトライアルでも、GRヤリスはよく使われています。競技のベース車として用意されているのが、RCグレードです。

RCは、トヨタ公式の装備一覧で「モータースポーツ参戦用車両」とされています。エアコンは付かずヒーターのみで、ディスプレイオーディオも無く2スピーカーです。そのぶん価格が抑えられています。

グレード(26式)6MT8AT
RC3,617,200円3,967,200円
RC + Aero performance package4,112,200円4,462,200円
RZ4,537,200円4,887,200円

RCにエアコンを付けるメーカーオプションは132,000円(税込)です。普段使いもするなら、この分を足して考えておきましょう。

RCは普段使いに向くかを先に考える

RCは競技で使う前提の装備です。エアコンを付けないまま夏に乗るのはつらいですし、ヘッドランプもハロゲンです。競技と普段使いを1台で兼ねるなら、エアコンのオプションやRZとの差額まで見て決めましょう。

RCを普通に買っていいかは、GRヤリス RCとは?エアコンレスの競技ベース車で詳しく話しています。

ラリー仕様にするなら何から?

ラリーに出る車は、主催者の規則で決まった安全装備が必要です。自分が出たい競技の規則を読むところから始めましょう。

ラリーに出るまでの順番
  1. 出たいラリーの主催者の規則と、必要なライセンスを確かめる
  2. 地域のクラブや講習会に参加して、競技の流れを知る
  3. 規則で決まった安全装備(ロールケージ・シート・ベルト等)を用意する
  4. アンダーガードなど、車を守る部品を付ける
  5. 整備してもらえるお店を決めてから出走する
GRヤリスのRCで国内ラリーに出るまでの手順を5つに分けた図

WRCレプリカ・ラリー仕様の見た目にしたい時

「WRCレプリカ」は、ラリーカーと同じ色やステッカーの貼り方をまねた車のことです。走りの中身は市販車のままで、見た目だけ近づけるのが一般的です。

『ステッカーを貼るだけなら、気軽にできそう』と思いますよね。ただ、ラッピングやステッカーは、はがす時にボディの塗装に影響が出ることもあります。

レプリカにする前に確かめること
  • ラッピングの素材と、はがす時にどうなるかをお店に聞く
  • カーボンルーフに貼る場合、ルーフの手入れの仕方を確かめる
  • 実在のチームのロゴを使う時の扱いを確かめる
  • 売る時に元に戻すかどうかを考えておく

GRヤリスの屋根はカーボンルーフです。ここにフィルムを貼る時の注意は、GRヤリスのカーボンルーフの手入れで詳しく書いています。

見た目のカスタムは、売る時の評価にも関わります。元に戻せる形でやっておくと安心ですね。

限定車でWRCの雰囲気を味わう方法も

トヨタは、WRCの王者の名前を冠した特別仕様車も出してきました。2024年の「Sébastien Ogier Edition」「Kalle Rovanperä Edition」(各100台・抽選)や、2026年1月発表の「Sébastien Ogier 9x World Champion Edition」(計200台・抽選)です。

どれも台数が少ない抽選販売でした。限定車の一覧と中古での考え方は、GRヤリスの特別仕様車・限定車一覧で詳しく書いています。

GRヤリスを「ラリーの車」として買う前に

ラリーに興味があってGRヤリスを選ぶなら、まずは市販車のまま4WDの楽しさを味わうのがいちばんです。4WDモードには砂利道や雪道向けの「GRAVEL」モードもあります。

GR-FOURのモードの中身は、GRヤリスの4WD「GR-FOUR」の仕組みで詳しく書いています。

買う前に考えておきたいこと

競技に出るならRC、普段使いが中心ならRZかRZ”High performance”、という分け方が基本です。どのグレードでも、GR-FOURとG16E-GTSは共通です。

競技の費用は、車両代とは別に、装備・ライセンス・整備代がかかります。車両の総額は、できるだけ抑えておきたいところですよね。

値引きの相場と交渉の順番は、GRヤリスの値引き相場と限界額で話しています。出力や最高速など、市販車の性能はGRヤリスの馬力・トルク・最高速もあわせて見てみてください。

よくある質問

WRCで走っているGRヤリスは買えますか?

買えません。WRCのトップクラス(ラリー1)の車は、専用の骨組みとハイブリッドを持つ競技専用車です。販売店で買えるのは、同じ考え方で作られた公道用のGRヤリスです。

GRヤリスのラリー2の値段はいくらですか?

競技チーム向けの商談で決まることが多く、はっきりした公式の定価は確認できていません。市販車の新車価格を大きく上回る金額になると言われています。

市販のGRヤリスにハイブリッドはありますか?

ありません。現行の26式は全車1.6Lターボのガソリン車で、ハイオク指定です。ハイブリッドを積むのはWRCのラリー1の車です。

ラリーに出るならどのグレードがいいですか?

競技のベース車として用意されているのはRCです。エアコンやディスプレイオーディオが付かないぶん価格が抑えられています。普段使いもするなら、エアコンのオプション(132,000円)も含めて考えましょう。

WRCレプリカにすると売る時に不利になりますか?

ラッピングやステッカーは、はがした跡や塗装への影響で評価が変わることがあります。元に戻せる形で施工してもらうと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • WRCのトップを走るラリー1は、専用の骨組みとハイブリッドを持つ競技専用車
  • ラリー2は市販GRヤリスをベースにした競技車で、チーム向けに用意される
  • 市販のGRヤリス(26式)は1.6Lターボ・304PS/400N・mでハイブリッドは無い
  • 競技のベース車はRC(3,617,200円〜・エアコンはオプション)
  • WRCレプリカは見た目のカスタム。元に戻せる形でやっておくと売る時に安心
GRヤリス買いたいドットコム

GRヤリス買いたいドットコム 編集部

GRヤリスの価格・グレード・維持費・リセールを、メーカー公式の数値をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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